兵庫県小野市と兵庫県加西市を結ぶ「北条鉄道」。経営は赤字続きで、2020年度の赤字額は2300万円でした。しかし、“人気者”がやってきて乗客が急増しているそうです。
地元住民にはかかせないミニ鉄道だが…これまでに何度も「廃線」の危機に

兵庫県北播磨地域。田園風景が広がる中、電線のない線路をディーゼル車が駆け抜けていきます。

この北条鉄道は、兵庫県小野市の粟生駅から兵庫県加西市の北条町駅までの8駅、13.6kmをつなぐミニ鉄道です。加西市を走る鉄道はこの1本だけで、地元住民にとってはかかせない存在です。
(高校生)
「(Q北条鉄道を使わないといけない?)他の交通手段はないですね、車以外は」
(乗客)
「(Qいつも使っている?)使っていますよ。(Qこれがないとやっぱり困る?)ちょっと困りますわな」

しかし経営は赤字続き。旧国鉄の“お荷物路線”とも言われ、約40年前(1985年)に旧国鉄から第三セクターとして再出発した後も厳しい状況が続き、何度も廃線が取りざたされました。