アメリカ軍が新たにF35Bの1部隊を岩国基地(山口県岩国市)に展開した問題です。

15日、事前の通告なしに配備したことに抗議するよう、市民団体が市に申し入れしました。


アメリカ海兵隊第1海兵航空団は今月10日、F35Bの新たな飛行隊(第211海兵戦闘攻撃飛行隊)が岩国基地に到着したと発表しました。

第1海兵航空団は取材に対し「現在、岩国基地では4つのF35B飛行隊を運用している」と、岩国に4つの部隊がいることを明らかにしました。

岩国では常駐の2部隊と、ほかの基地との間でローテーション展開する1部隊の3つのF35B部隊が運用されていました。

今回、ローテーション展開の部隊が1つ増えたことになります。

また、「2つのローテーション配置で継続的な前方展開態勢を維持する」としていて、4部隊態勢が続く可能性もあります。

配備について、岩国市に事前の通告はありませんでした。

「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は事前通告なしの配備に抗議し、4部隊態勢の継続は容認できないと国やアメリカ軍に伝えるよう求めました。

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク 久米慶典 共同代表
「拠点基地としての機能がさらに大きくなっていく。なし崩しにずっと4部隊になるのではないか。それが国も追随して認めていくのではないかとそういう心配を大変している」

市は展開の目的などを国に問い合わせていて、回答をみて対応するとしています。