日本では年間およそ1万7000人が、慢性閉塞性肺疾患・COPDで亡くなっています。

山口県は人口あたりの死亡率がワースト2位となっていて、県医師会は15日、早期の発見・治療を呼びかけました。


COPDは、長年にわたってタバコの煙などの有害物質を吸い込むことで、肺の組織が破壊され、空気の出し入れがうまくできなくなる病気です。

県医師会 加藤智栄 会長
「人口10万人あたりのCOPDでの死亡率は山口県は18.8人で、全国ワースト2となっています。COPDへの正しい理解と禁煙の重要性を知っていただきたいと思います」

COPDはせきやたん、階段を上るときの息切れなどの症状があります。

日本での推計患者数はおよそ530万人ですが、90パーセント以上の人が適切な治療を受けていないと言われています。

県医師会は、高齢化や診断率の低さなどを県での死亡率が高い要因として挙げました。

そして、喫煙歴があることや慢性的なせきがある場合などはCOPDを疑ってほしいとし、早期の発見・治療が重要と強調しました。

治療の第一歩は、禁煙。

今月31日は世界禁煙デーで、その日から来月6日までは禁煙週間となっています。