小学校の水泳の授業で男子児童が死亡した事故を受け、小学校などの教諭を対象にした安全管理に関する2回目の研修会が開かれました。

高知市教育委員会が開いた水泳授業の安全管理研修会。15日は、小学校の教諭を対象に行われ、高知市内の小学校などの教諭らおよそ80人が参加しました。研修会は2024年7月、中学校のプールで行われた小学校の水泳の授業で4年生の男子児童が溺れて死亡した事故を受けて開かれました。

高知市教委は小学校向けの「安全管理マニュアル」を新たに作成していて、バディシステムの導入や授業の実施者とは別に必ず監視者を配置することなどが盛り込まれています。研修会で教諭らは日本赤十字社の職員からバディシステムでの点呼の取り方などを教わりました。2人一組になってお互いの存在を確認し合うシステムですが、低学年の授業では、どう機能させるかが問われます。

(参加者は)
「それぞれがそれぞれを思いやって気にかけたりすることをわかってもらうためにも、バディシステムを低学年のうちから定着するように指導していかないといけないのかなと思う」

また、子どもの人数が学校によって違うなか、いかに監視体制を確保するかも課題となってきます。

(参加者は)
「本当にやるとパニックになるかなと思った。監視と指導者もいるので5人くらいは必要かなと」
「監視体制が増えればそれをまわしていくための人数がいないことも実情で、それをいかに確保していくかは話し合っているけど、より明確に誰がどこで入るか明確に目に見える形でしていかなければいけない」

研修会はこれまで2回行われ、市内の全ての学校が参加しました。高知市教委はそれぞれの学校に安全管理の指針をまとめるよう求めていて、今後、実態に合わせた安全な授業の仕組みを整えていくことにしています。