青森県立中央病院と青森市民病院が統合してできる「新病院」についてです。病院棟を公園に整備するよう求める住民側は、基本計画の変更を「難しい」と示す行政側との懇談後に「話がかみ合わない」と不満をあらわにしました。

近隣住民を対象にした統合新病院の懇談は14日夜、非公開で開かれ、住民側の代表は不満をあらわにしました。

浜田ニュータウン町会 加藤恒雄 会長
「すでに決定したというような話です。これでは話がかみ合わない。ちょっと、きょうは荒れました」

出席者などによりますと、住民と行政で争点となっているのは、統合新病院の病院棟が建設される場所についてです。

県と市は、基本計画で県営スケート場とサンドームの跡地に地上9階建て程度の病院棟を配置すると示しています。

これに対して病院の近隣の住民からは、「騒音」や「日照権」、「交通渋滞」への懸念から浜田中央公園に見直すよう意見が上がったといいます。

浜田青葉台町会 菊池博英 会長
「県の方は『ちょっと無理でございます』。それに反対する住民は『なぜできないのか』と。浜田中央公園につくってほしい方々と堂々巡りです」

県と市は公園の貯水機能や工期の問題を挙げ、「難しい」という認識を示しました。

県総合政策部 後村文子 部長
「施設の整備計画の敷地の中で、不安や地域の騒音などが出ないように、対応しながら進めていく」

県と市は、近隣住人の懸念を解消できるように話し合いを重ねていくとしています。