「なければ作ればいい」成人利用者受け入れへ

笠間さん「こんにちは。お疲れ様です。よろしくお願いします」

この日は、施設を設計した建築士や施工業者との打ち合わせに臨みました。

施行を担当した若本征史​さん「前倒しできるところはしていきます。これからいろいろ出てくると思いますので、随時、ご相談をさせていただきながら、進めていきたいと思いますので引き続きよろしくお願いいたします」

新たな施設は、7月のオープンを目指しています。工期はギリギリです。

2018年にオープンした「どりーむず」。これまで、主に18歳未満の子どもたちが
利用してきました。オープンから7年が過ぎ、「どりーむず」とともに、子どもたちも成長しています。

2018年

笠間さん「当時から(どりーむずが)オープンして8~10年の間には、生活介護、大人の方が高校卒業してから行く場所がなくなるだろうというのは想像していまして、他の重症心身障害を抱える大人の方を受け入れてくれている事業所さんも頑張っているんですけども、やっぱりそれぞれに定員もありますし…」

いわき市内では、成人した利用者を受け入れる事業所が見つからないことも予想され、新しい施設のオープンは喫緊の課題でした。

「なければ作ればいい」

どりーむずを立ち上げたときの思いは、次の施設にも受け継がれています。

笠間さん「必ず切れ目なく、子どものときからずっと私たちも育児も応援できるし、大人になっても安心して、大人になるときにどこ行こう、どうしようってならないところがほしいなって思っていたので」

設計を担当した北瀬幹哉さん「断熱材をしっかり入れて、元々既存の断熱材もあるから、すごい分厚くなっているので、夏は暑くないと思いますよ」

設計や設備は、医療的なケアが必要な利用者が快適に過ごせるよう、工夫が施されています。天井は「どりーむず」と同じ、青空の壁紙になる予定です。寝たきりでも、空を見て過ごすことができます。