愛媛県今治市で今年3月に発生した山林火災について、被害状況を詳しく調べた結果、焼損面積はこれまでの発表より増え、480ヘクタールあまりだったことが分かりました。

今治市で3月23日に起きた山林火災は、隣の愛媛県西条市にも延焼し、発生から23日目の先月14日に鎮火が発表されました。

その後、消防の職員が現地を歩いて詳しく調査したところ、今治市と西条市の境界付近などで新たに焼けた場所が確認されたということです。

これによって焼損面積は、これまでのおよそ442ヘクタールより40ヘクタールほど増え、481.6ヘクタールになりました。また、建物の被害も新たに4棟見つかり、27棟となりました。

一方、原因は引き続き調査中だということです。

現場の山林は、保水能力が低下し、土砂災害の恐れがあるため、愛媛県今治市は梅雨の時期を前に土のうを設置するなど対策を進めているほか、野焼きなどへの注意の呼びかけを強化しています。