中国の習近平国家主席とブラジルのルラ大統領が会談を行い、経済や貿易の分野での協力を強化する方針で一致しました。

中国国営の新華社通信によりますと、中国を訪問しているブラジルのルラ大統領は13日、習近平国家主席と会談しました。

会談で習主席はアメリカのトランプ政権を念頭に「両国は多国間主義や国際的な貿易の秩序を共に守り、保護主義や覇権的な行動に反対しなければならない」と述べ、連携してアメリカに対抗していく必要性を強調しました。

これに対しルラ大統領は「保護主義や不当な関税の徴収は発展や繁栄をもたらさない」としたうえで、中国と協力して国際秩序を守っていく考えを示しました。

両国は投資や貿易などの分野について協力を強化する方針で一致したということです。

2人は去年11月にもブラジルで会談し、両国関係を格上げすることで合意していました。

また、今回の会談ではウクライナでの戦闘をめぐる共同声明も発表し、ウクライナとロシアの直接対話を求めたうえで、中国とブラジルは紛争の解決に向けて積極的な役割を果たすことができると強調しています。