夏を占う前哨戦としても注目の高校野球春の県大会。大会4連覇を狙う広陵かそれとも初めて決勝に進んだ英数学館か? 2022年夏の県大会以来となった両校による試合は、決勝戦にふさわしい手に汗握る接戦となりました。
試合は初回、初の決勝進出で勢いのある英数学館が先手を取ります。
英数学館の先頭打者・岩槻が直球を弾き返しスリーベースヒットで出塁、チャンスを作ると、3番の主将・楢崎が見事なスクイズで三塁ランナーが還り、去年の王者・広陵から先制点をもぎ取ります。さらに3回にも再び1番・岩槻が初球を振り抜き、春の県大会初ホームラン!貴重な追加点を奪います。
英数学館 岩槻 翔大 選手(3年)
「初球から絶対打つという気持ちでやって、内から入ってきたのでそれを絶対振り切ってやるとい気持ちで入りました。」

反撃したい広陵は7回。1アウト満塁のチャンスで8番・吉村の犠牲フライで1点差に詰め寄ります。
なおも2アウト1塁・2塁のチャンスを迎えますが空振り三振に倒れ、得点ならず。決勝までの全4試合を一人で投げ抜いた英数学館のエース・藤本に抑え込まれます。
続く8回、その藤本が再び2アウト3塁と、一打同点のピンチを迎えます。広陵の4番・堀田を打席に迎えるも、落ち着いて打ち取り、3アウト。
ピンチを無事に切り抜けたかに思われましたが、ここでなんと藤本がマウンドから動けなくなるアクシデントが発生。チームメイトの肩を借り、なんとかベンチに戻ります。
