研修で災害時の役割などについて学んでいる岩手医大薬学部の学生が岩手県宮古市を訪れ、東日本大震災で対応に当たった薬剤師などから当時の話を聞きました。

宮古市を訪れたのは、岩手医科大学薬学部の2年生9人です。
13日は、市民交流センターの会議室で震災当時、避難所運営に携わった市の職員から刻々と変化する利用者のニーズに対応した話などを聞きました。

また薬剤師の湊谷寿邦さんは、災害時に薬剤師として被災者に寄り添う大切さを学生たちに伝えていました。
一方で学生は2人に被災者のコミュニティづくりで気をつける事や、声のかけ方の注意点などについて質問していました。

(学生は)
「いま自分たちが学んでいる基礎的な学習が実際に現場役立つということが一番心に響いた」
(薬剤師 湊谷寿邦さん)
「普段からそういう場面にあった時、思い切って行動に移そうという挑戦心というか、覚悟を持っておくという心構えも大切だと思う」
この後、学生たちは震災遺構の「たろう観光ホテル」を訪問し、防災ガイドから津波についても説明を受けていました。

岩手医大薬学部の別のグループの学生が参加する被災地研修は14日と15日、釜石市や大船渡市などで行われる予定です。