10日から16日までは「野鳥週間」。岩手県内の野鳥愛好家が製作した、精巧な木彫りの野鳥を集めた展示会が花巻市で行われています。

この展示会は盛岡市や北上市などに住む野鳥愛好家10人による「野鳥大好き仲間たち」が開いたもので、会場にはメンバーが撮影した野鳥の写真や、バードカービング(野鳥の木彫り)などおよそ100点が並んでいます。

特に目を引くのは精巧なバードカービング作品です。
メンバーが撮影した野鳥の写真を参考にしながら、電動糸ノコ、小刀、紙ヤスリ、バーニングペンなどの道具を使って木彫りし、最後にアクリル絵の具で着色します。

小さい作品は1週間程度で出来ますが、大きい作品は製作に2か月から3か月ほどかかるということです。

「ミサゴ飛翔」という作品はメンバーの村上悦夫さんがカメラに収めた、野鳥のミサゴが赤い魚を捕え、巣に持ち帰る様子をバードカービングで表現したものです。
魚を捕らえた直後のハンターとしてのミサゴの迫力と、巣で待つ家族に持ち帰ろうとする父親としての表情が同時に表現されています。

村上さんは「会場に展示されている作品を見て野鳥に興味を持ち、野鳥の姿を探しに山や川、野原に繰り出す人が増えるといいですね」と話していました。

この作品展は31日まで、花巻市のなはんプラザ3階で開かれています。