2024年、中学校のプールで行われた小学校の水泳の授業で男子児童が溺れて死亡した事故を受け、県教育委員会が、小学校などの教諭を対象に、安全管理に関する研修会を開きました。

2024年7月高知市の長浜小学校の水泳の授業が設備故障のため近くの中学校のプールで行われ当時4年生の松本凰汰くんが溺れて死亡しました。県教委は事故防止のため水泳指導における安全管理の指針をまとめ、全ての小学校を対象に研修会を開いています。12日は東部と西部を中心に、国公立や私立を含む78校116人の教諭が参加しました。指針では、授業の実施者とは別に必ず監視者を配置することが明記されていて、12日は効果的な監視の方法について学びました。

(講師)
「全体が見えているつもりでも実際には水の中までは見えていない」

参加者はプールサイドを一周し、水中に沈んだ人形が見えない角度があることを確認しました。また、2人1組のペアをつくるバディシステムについても実践。

授業中にこまめに点呼を行い児童同士に互いを意識させることで安全管理につながるといいます。県教委はこれらの項目が日々の授業で実施できているかチェックリストで確認していくということです。研修会には児童が少ない郡部の学校や義務教育学校・特別支援学校の教諭も参加していて、学校の規模や設備に合わせた安全管理の必要性を再認識しました。

(参加した教諭)
「職員もギリギリなので何人で監視すればいいのか帰って考える。(人員確保は)難しいとは思うが命の方が先かなと」

(参加した教諭)
「(勤務校には)小さいプール大きいプールがある、小学部の子どもも大プールに入ることがあるので、水泳が楽しくできるような配慮はしたい」

研修会は5月19日にも行われます。