コメの価格高騰で、消費者にとっては厳しい状況が続いていますが、一方で「適正な価格」についても、議論されるようになりました。こうした中、農業を学ぶ大学生が実際に田植えを経験し、コメの適正価格について考える授業が行われました。
ぬかるむ田んぼに足を取られながら手で田植えをするのは、福島大学の大学生です。食農学類など、将来農業や食品業界を目指す学生およそ40人が参加しました。田植えは大学の授業の一環で、コメの価格が高騰する中、実際の作業を通して、「適正な価格」について、身近に考えることが目的です。
福島大学・小山良太教授「実際に作ってみた時に、いまの米価は本当に高いのか、あるいはこれまでのように安いのか、自分たちで手植えをして時間を計り、単なる数字ではなく経験としてもつかんでほしい」
植えたのは、県のオリジナル米「天のつぶ」です。学生たちは、秋の収穫に向け、1本ずつ丁寧に植えていました。
参加した学生「実際にやってみると、体力面など大変だなと思う。ありがたみを感じる」
参加した学生「家が農家なんですけど、やっと農家が報われたかなという感覚。こういう機会に色々な方に触れてもらうとコメの値段が妥当だと思ってもらえると思う」
コメは10月に収穫され、参加した学生が自分自身で食べるということです。