「トランプ関税」をめぐり、中国側と初めての直接協議を終えたアメリカのベッセント財務長官は、「実質的な進展があった」と話しました。

アメリカ ベッセント財務長官
「アメリカと中国の間の非常に重要な貿易協議で、実質的な進展があったことをお伝えします」

「トランプ関税」をめぐるアメリカと中国の初めての直接協議は11日までの2日間、スイスのジュネーブで行われ、アメリカからはベッセント財務長官とグリア通商代表が、中国からは何立峰副首相が参加しました。

協議を終えたベッセント財務長官は「実質的な進展があった」と話しています。

また、グリア通商代表は。

アメリカ グリア通商代表
「私たちの協議がいかに早く進展したかが重要です。それはおそらく相違点が考えていたより大きくないことを示しています」

中国との相違点は「大きくない」としたうえで、「中国との取引は国家緊急事態の解決に役立つと確信している」と強調しました。

一方、中国の何立峰副首相も「重要な合意に達した」と発表。経済・貿易を協議する枠組みを設けることで一致し、双方が懸念する問題についてさらに協議を行う方針を確認したということです。

「12日に共同声明を発表する予定だ」としていて、互いにかけ合っている100%を超える関税の引き下げに言及するのかどうか注目されます。