イランの核開発をめぐり、アメリカとイランは4回目となる高官級の協議に臨みました。

イラン アラグチ外相
「これまでの3回の交渉と比べて、今回の交渉ははるかに真剣かつ率直なものだった。我々は今、一般的な枠組みから大きく離れ、より具体的な問題に踏み込んだ」

中東オマーンで11日、アメリカ・トランプ政権のウィットコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相が、イランの核開発をめぐる4回目の協議に臨みました。

協議はこれまでと同様、書簡を交換する形式の間接協議だったということですが、協議後イランのアラグチ外相は「より具体的な問題に踏み込んだ」などと交渉の進展を評価しました。

ただ、アメリカが要求しているとされるイランによるウラン濃縮の完全停止については「妥協の余地は全くない」と述べたうえで、「濃縮は絶対に継続しなければならない問題だ」と強調し、両者の間に隔たりがあることを伺わせました。

一方、AP通信によりますと、アメリカの当局者は「今日の結果に勇気づけられている」などと話しているということで、今後さらに協議を継続していくことで合意したということです。