来月3日にひかえた韓国大統領選挙で保守系の候補が一本化されました。しかし、与党内では、これまでの候補者選びが二転三転したこともあり、混乱が広がっています。

韓国の与党「国民の力」は当初、予備選挙を勝ち上がった金文洙氏を公認候補としていました。しかし、世論調査でリードする野党「共に民主党」の李在明氏に対抗するため、無所属の韓悳洙前首相への候補の一本化を模索。そのため、「国民の力」の執行部は金氏の公認を取り消し、韓前首相を入党させて公認候補の選び直しを強行しました。

ところが、候補の変更案が党員投票で否決。金氏が公認候補に戻り、正式に大統領選挙への立候補を11日に届け出た一方、韓前首相は出馬を取りやめると発表しました。

現地メディアは、「与党の混乱ぶりが露呈し、選挙への影響は避けられない」と伝えています。