心筋虚血の疑いで精密検査のため、東大病院に入院していた上皇さまがさきほど退院されました。

上皇さまは午前11時半ごろ、東大病院を退院し、付き添われた上皇后美智子さまとともに車でお住まいの仙洞御所に向かわれました。

上皇さまは心臓の筋肉である「心筋」に血液が十分に供給されない「心筋虚血」の可能性があるため、5月6日から入院して精密検査を受けられていました。

宮内庁によりますと、上皇さまには入院後も自覚症状がなく、側近が「痛みや苦しいところがありますか」と尋ねると、上皇さまは「特に苦しいところはない」と話されたということです。

上皇さまは2012年に心臓冠動脈のバイパス手術を受けられていて、2022年には心臓のポンプ機能が低下する「右心不全」と診断され、薬の服用と水分の摂取制限を続けられています。