新しいローマ教皇に選出されたロバート・プレヴォスト枢機卿がアメリカ・トランプ政権の不法移民対策に苦言を呈していたことに注目が集まっています。

アメリカ人として初めてローマ教皇に選出され、レオ14世を名乗ることが発表されたプレヴォスト枢機卿。これまでにSNSを通じて、トランプ政権の強硬な不法移民政策に苦言を呈するメッセージを発信していました。

先月、SNSで共有したのは、トランプ大統領と国外追放された不法移民を刑務所で受け入れているエルサルバドルのブケレ大統領がホワイトハウスで行った会談に関する投稿。

不法な国外追放が行われていると訴える、ワシントンで働くエルサルバドル出身の補佐司教の「苦しみが分からないのか?良心は痛まないのか?」との言葉を載せたSNSの投稿を転載しました。

エルサルバドルの刑務所にアメリカ政府の手続きミスで強制的に送られた人も収監されていることなどを批判したものとみられます。

また、2月の投稿では、カトリック教徒のバンス副大統領の移民に対する考え方にも批判的な姿勢を示しています。

バンス副大統領はニュース番組のインタビューで「キリスト教の考え」としたうえで、「ほかの国々の人たちに目を向けるのは家族や隣人、地域社会などの後になる」などと発言。

これに対し、「バンスは間違っている。キリストは他者への愛に順位をつけることを求めていない」とのタイトルの記事を引用して、SNSに投稿していました。