12日の「看護の日」を前に9日、岩手県奥州市の病院で看護の仕事に興味を持つ中高生の看護体験が行われました。

看護体験が行われたのは奥州市総合水沢病院です。
この取り組みは、近代看護の基礎を築いたナイチンゲールの誕生日5月12日が「看護の日」に制定されていることから、岩手県看護協会が毎年この時期に各地の病院で実施しているものです。
9日の看護体験には、奥州市近郊の中学校や高校に通う生徒10人が参加しました。

(記者リポート)
「こちらでは、生徒が手術室の中に入って、医療器具の説明を受けています」
手術室を見学した生徒たちは、看護師の説明を聞きながら医療現場の空気を肌で感じ取っていました。

(東水沢中学校3年 千田千陽さん)
「責任感のある、命と関わる大切な職業だと思いました」
(水沢高校3年 高橋日菜さん)
「普段はテレビで見る手術室を間近で見れたし、お医者さんのすごさを改めて分かりました。より医療に携わりたいと思いました」
県によりますと、看護師に保健師や助産師などを加えた県内の看護職員の数は近年増加傾向にあるものの、必要な人数の確保には至らず、人手不足が続いています。
県看護協会は看護体験などの取り組みを続けることで人員を確保したい考えです。
(奥州市総合水沢病院 小澤幸子看護師長)
「(看護師に)なりたいと思ってくれる方が増えると嬉しいですし、そういう方と一緒に今後働いていきたいと思っています」

参加した生徒たちは改めて、やりがいに加えて難しさも感じながら看護の仕事を体験していました。