山形県内でのクマの目撃件数が今年は去年のおよそ2倍となっています。

こうした中、市街地へのクマの出没が相次いでいるとして、県は、きのうクマ出没注意報を出し注意を呼びかけています。

県によりますと、今年の今月4日までの県内のクマの目撃件数は過去最多となる53件で、去年の同じ時期に比べ25件増えておよそ2倍となっています。

市街地での目撃件数は19件と去年に比べて4件増えていて、目撃件数の増加に合わせて市街地への出没も増えています。

今月2日には上山市の市街地にクマが出没し、住宅の敷地にしばらく居座った末に捕獲されるという騒ぎがありました。

こうした状況を受け、県は先月28日から今月4日までの1週間で市街地でのクマの目撃件数が5件以上になったとして、きのう、クマ出没注意報を出しました。

2022年の運用開始以降もっとも早い時期の発令です。

県は突然クマに出くわすことのないよう音の出る物を身に着けることや、目撃情報があった場所では夜間・早朝の外出に注意すること、家の周囲に取り残しの果実や野菜、生ごみを置かないことなどを呼びかけています。

また、万が一クマに出合ったら背を向けず、ゆっくりその場から離れるよう呼びかけています。