移転計画が見直されることになった愛媛県立今治病院について、今治市の徳永繁樹市長が8日、中村知事に移転の早期実現を求めました。

現在の県立今治病院は建設から40年以上が経ち老朽化していることから県は当初2029年度以降、今治新都市に移転する計画でしたが、今年2月、県立病院全体の経営悪化や建設費の高騰などを理由に見直しを表明しました。

(今治市・徳永繁樹市長)
「知事、よろしくお願いいたします」

これを受け、今治市の徳永市長が移転の早期実現を要望、これに対し中村知事は「地元と相談しながら模索したい」と応じるにとどめました。

(中村知事)
「地域の医療関係者との協力体制がなければ乗り越えられない時代に入ってくると思いますので、地域との話し合いの中で出口を見つけたいと思います」

徳永市長によりますと、今治市からは様々な協力を提案したということですが「白紙」となり、今後は県と、新しい病院の規模見直しや看護師の確保策などを検討しながら、実現の道を探ることになりそうです。