全国的に後を絶たない特殊詐欺の被害です。香川県でも、今年に入ってすでに被害額は3億円を超えています。そんな中、高松市では、コンビニエンスストアの店長が詐欺を見破り、客の被害を阻止。警察から感謝状が贈られました。

きょう(8日)、高松北警察署の旭国雄署長から感謝状を受け取ったのは、ミニストップ高松大池南店の中浦崇店長です。

先月4月9日、中浦さんは、店を訪れた80代の男性の行動が気になったと言います。

(ミニストップ高松大池南店 中浦崇店長)
「おじいさんに電子マネーが欲しいと言われて対応したら、金額が20万円と言われたので、何に金を使うのか確認をしたら、パソコンを出して、ウイルスに感染したため支払いをしないといけないと」

80代の男性は携帯電話で見知らぬ人から電子マネー購入の指示を受けていました。明らかに不自然な金額だと思い店員が電話をかわると、聞こえてきたのは片言の日本語。

これで詐欺だと確信を得たことから、電話を切ったのち、警察に通報しました。

香川県では、特殊詐欺の被害が増加傾向です。今年4月末までに109件が確認されていて、被害額は約3億3800万円と、昨年の同じ時期を大きく上回っています。

(高松北警察署 旭国雄署長)
「特殊詐欺全般が増加傾向にありますし、特にSNS型の投資詐欺やロマンス詐欺などもかなりの金額が被害にあっているので、コンビニエンスストアの人などに啓発をして、状況を知ってもらい防止していただく」

(ミニストップ高松大池南店 中浦崇店長)
「詐欺にあっているなというのを未然に防げたので良かったと思います。今後同じようなことがあれば、自分から客に声を掛けて未然に防ぐことを努力したいと思います」

とっさの判断が防いだ詐欺の被害です。香川県警では、身に覚えがない金銭の要求があった場合には、被害にあう前に警察や身近な人に相談して欲しいとしています。