脳内がごみ屋敷に スマホ認知症が進むと…

井上キャスター:
脳内がごちゃごちゃの状態。「ゴミ屋敷状態」という話もありましたが、おくむらメモリークリニック 奥村歩理事長によると、スマホ認知症が進んでいきますとこのような症状が出てくるといいます。

▼「言葉が出てこない」コミュニケーション能力低下してしまう
▼「脳内が覚醒状態」ぐっすり眠れなくなる
▼「やる気が出ない」不健康な生活になってしまう

長時間はNG コンパクトな昼寝が予防策

井上キャスター:
予防と改善をするには、どうすればいいのでしょうか。金町駅前脳神経内科の内野勝行院長によると…

・スマホを見ずに、知らない道を散歩
・キャンプやサウナなど、デジタルデトックス
・脳の疲労回復として昼寝

脳に刺激をということだと思いますが、昼寝でもいいのでしょうか。

スマホ認知症に詳しい 内野勝行さん:
はい。記憶は寝ている間にしっかりと整えられます。特に夢もそうです。夢はいろいろなものを整理している状態ですので、昼寝もしっかりとリセットするにはとてもいいですね。

情報を一旦整理する。一番疲れる昼に脳を休ませてあげるのは、認知症予防にはとてもいいです。

昼寝は1時間以内と、コンパクトにしていただきたいです。1時間半~2時間寝てしまうと、夜の睡眠時間に影響が出てしまうと言われています。そのため、できれば40~50分とコンパクトにしていただくと、夜の睡眠にも影響されなくて済みます。

スポーツジャーナリスト・大阪芸術大学教授 増田明美さん:
サウナもいいんですね。

スマホ認知症に詳しい 内野勝行さん:
ドーパミンを出すというのが脳にとって一番のご褒美ですので、サウナみたいに自律神経を整えるというのは非常にいいことです。

井上キャスター:
ドーパミンをどのように出すのかを考えればいいのでしょうか。

スマホ認知症に詳しい 内野勝行さん:
ご褒美には、スマホを主体的に使うといいので、ドーパミンを出してあげるために使うということです。

出水麻衣キャスター:
どのようなコンテンツがいいとかはありますか。

スマホ認知症に詳しい 内野勝行さん:
ご自身に興味があって、ある程度ダラダラとしなくても、しっかりと時間を区切って見ることができるコンテンツが一番いいかなと思います。

井上キャスター:
アプリケーション側としては、ある程度、ダラダラしながら見てもらうように設定していると思うのですが、一体どうすればいいのでしょうか。

スマホ認知症に詳しい 内野勝行さん:
タイマーとかをかけていただいて、「ここまでだよ」としっかりと自分に言い聞かせて頑張ると。

出水キャスター:
実は、井上さんのチェックリストがひどい結果なんです。(1)~(5)(8)(10)と、10項目中7つにチェックが入っています。
「(4)通知音・空耳がする」にチェックが入っているのは少し危険ですよね。

スマホ認知症に詳しい 内野勝行さん:
依存症の域に入っていますので、気をつけていただいて、隣の部屋に置くなど、少しスマホを離したりした方がいいですね。

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<プロフィール>
増田明美さん
スポーツジャーナリスト
大阪芸術大学教授
「細かすぎる解説」が話題に
ロサンゼルス五輪 マラソン日本代表

内野勝行さん
金町駅全脳神経内科 院長
脳に関する本を多数出版