山形県上山市で今、江戸時代に使われていた刀の展示会が開かれ、多くの観光客でにぎわいを見せています。
上山市の上山城で開かれている「上山城刀剣展」には、刀剣17本の他、甲冑や書物などおよそ30点が展示されています。
展示されているのは、幕末に江戸の薩摩藩邸を幕府の軍隊が襲撃した事件にかかわる資料です。当時上山藩は、幕府の軍隊として戦闘に参加していました。

こちらは、上山藩主の家臣の子、金子清邦(かねこきよくに)が所有していた甲冑です。
清邦は、教育・飢饉対策などを行った上山藩を代表する人物で、襲撃にも参加しました。会場には、当時、清邦が所持していたとされる槍も展示されています。

展示会には多くの観光客が足を運び、襲撃の際に藩士が身に着けた甲冑や刀を見て、当時に思いを巡らせました。
米沢から「わしの仲間の刀が飾られているので見に来ました。わしの刀よりすごいの。刃の部分が凄かった。鋭かった」
イギリスから「イギリスです。歴史に興味があるのでこの展示を見たいと思っていました。この時代のものを見るのは興味深いです。面白かった」

この展示会は来月15日まで開かれ、今月25日には、上山藩の当時の動きなどについて専門家が解説するイベントも開かれるということです。