サッカーJ2のFC今治を運営する「今治.夢スポーツ」(愛媛県今治市)の昨年度の決算は、パートナー企業からの収入が伸びる一方、トップチームの人件費などが増加し、2期連続の赤字となりました。
「今治.夢スポーツ」によりますと、昨年度の純売り上げは、13億5273万円で前年から4.7パーセント増えました。
収入の柱であるパートナー企業からの収入は、パートナー数とパートナー料ともに増加し、8億265万円と前年から約5800万円の増収となりました。
(矢野将文社長)
「地元の今治市のほか、隣接する西条市、新居浜市の企業からの支援が増え、さらに都市圏の企業との様々な協業、海外企業との深い結びつきも続いている」
また、入場料収入に関しては、前年の7817万円から8315万円と増収。グッズなどの商品売上高も前年の6109万円から6614万円と伸びました。
一方、アシックス里山スタジアムの利用料など100パーセント子会社の「今治.夢ビレッジ」への支出や、トップチーム人件費が増加したため、純損失は1億7308万円と2期連続の赤字となりました。
一方、子会社の「今治.夢ビレッジ」は、スタジアムの命名権収入に加え企業版ふるさと納税の収入が伸び、1億1361万円の黒字を確保しています。
クラブライセンス交付規則の財務基準で規定されている「3期連続赤字の禁止」に関しては、経過措置により今回の赤字で1期目のカウントとなるということで、今後、「今治.夢スポーツ」と「今治.夢ビレッジ」の2社を合算しての黒字化を目指す方針です。
J2に昇格した今年度、アシックス里山スタジアムは、チケットの完売が続いていて、矢野将文社長は、スタジアムの拡張に着手することを明らかにしました。
(矢野将文社長)
「試合によってチケットがありませんという状態が何試合か続いている。今年度に増設計画を検討して来年度の特別シーズンの間に工事をして2026年8月から始まるシーズンに増設をした状態で臨む」
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