実際にネコを捕獲し手術の申し込みをするのが民間の新潟動物ネットワークです。

【新潟動物ネットワーク 岡田朋子 代表】
「年間でネコの相談を800件程受けるが、そのうち50~60件が多頭飼育」
「解決するにはどうしたらいいかというと、もう手術しかない…」

『にゃんがたセンタークリニック』の手術は、週に1回。
常時2人体制で執刀にあたります。

協力する獣医師は、ネコの不妊手術の必要性を強く訴えます。

【あさい動物病院 浅井厚 獣医師】
「犬や人間は“タイミング”が合わなきゃ妊娠しないけど…」
「ネコは、交尾排卵といって“交尾したら排卵”するから、百発百中」

ネコは発情期を年に2~3回繰り返し、一度に1~8匹ほどを出産するので、あっという間に増えてしまうのです。

この日は18匹を執刀予定。
協力する看護師やボランティアスタッフとともに、手際よく手術が進みます。

「ちなみに今日、私は“休診日”。隣の先生は、自分の病院を一時的に閉めてここの手術に来ている…」

『にゃんがたセンタークリニック』では手術を簡素化することで、メス8000円・オス4000円と、手術費を一般的な動物病院の半額以下に抑えています。

「複数産まれて、みんな育てばいいけど、悲惨な環境で死んでいく方が圧倒的に多いと思う。それにブレーキをかけようと、協力しあって事業が進んでいる」