10代の脱毛患者「10年で166倍に」
先ほどのクリニックでも、子どもの脱毛ニーズは増えているといいます。
『ゴリラクリニック』太田博之医師:
「10代の方の脱毛の人数で見ていくと、明らかに右肩上がりで増えてきている」
2014年に「64人」だった【10代の患者数】は、2024年には「1万664人」と“10年で166倍”に。3月からは受け入れ年齢を15歳から8歳に引き下げたといいます。

もちろんカウンセリングは親同伴で行われ、医師から「レーザーを打つとリスクというのがある。炎症や火傷が起きたり、傷として残ってしまう可能性がある」といった、リスクの確認もしっかり行われます。

「子どもの脱毛」に親世代は?
こどもの脱毛について、親世代の考えは様々です。
「まだ成長期なので ちょっと早いんじゃないかな」(50代女性)
「肌荒れとか大丈夫なんですかね?子どもで」(30代女性)
「本人の体の負担であったり、本当に永久的なものなのか」(30代女性)
否定的な意見が出る一方で、中学生の時から脱毛に通い始めた娘がいる母親からは…
母親:
「私も大人になってから永久脱毛したので、子どもも早い方がいいかなと思って」
成長期に「脱毛」のリスクは?
しかし、子どもが脱毛しても 本当に大丈夫なのでしょうか?
『慶應義塾大学病院』皮膚科専門医 大内健嗣医師:
「基本的には大丈夫。子どもの皮膚の成長がレーザー脱毛することで妨げられるとか、そういったことは報告されてない」
基本的には年齢に関係なく、脱毛することに問題はないといいます。
ただし、施術を受けるタイミングは考えた方がよいとのこと。

大内医師:
「お子さんの毛というのは大人に比べて細くて柔らかいので、一時的にレーザーを当てることで濃くなる、硬毛化現象というのが起こり得る。あまり早いタイミングで脱毛すると、成長するとまた毛が生えてくるので、脱毛を再開しなくてはいけなくなる可能性が高い」
そのため、【脱毛を始める年齢】としては▼女子⇒約15歳▼男子⇒約16歳が好ましいとのことです。
大内医師:
「本当に毛のことで悩んでいて脱毛することでその悩みが解消するのであれば、気をつけてやれば10歳くらいからでも安全にできる施術」
低年齢化する美容意識とともに広がる「子どもの脱毛」。みなさんはどう思いますか?
(THE TIME,2025年4月30日放送より)