米沢市の国指定史跡、普門院の本尊、木造大日如来坐像の本体の修復が完了し、
きょう、開眼法要がとり行われました。
米沢市関根の普門院です。

普門院の本尊である「木造大日如来坐像」が1年ぶりに戻ってきました。
「木造大日如来坐像」はおよそ300年から400年前につくられたとされます。

そのため傷などが目立ち、去年4月、普門院から運び出して専門の職人が修復作業を進めてきました。
修復を行った 東北古典彫刻修復研究所 渡邉真吾 副所長「膝の部分をなでる人がたくさんいて金箔が剥がれて黒ずんでいた。もう一度金を足してこれまで歴史を経てきたような遜色のないような仕上げをしている」


去年4月、修復のため仏像の内部構造を調べた時には、胴体の中から複数の仏像や巻物などが見つかり、文化財保護の研究者たちを驚かせました。
きょうは、「木造大日如来坐像」の本体修復が完了したことを祝い、仏像に魂を吹き込む開眼法要が行われ、集まった人たちが本尊を拝んでいました。

岩上山普門院 髙橋隆文 住職「一生懸命直してもらったのでこのままの形をなるべく長く後世に留めたい。大日様と共に歩んでいきたい」
今回、普門院に戻ってきたのは本尊の本体のみで、台座などの修復作業は7月ごろまで続きます。

