TSMCの進出などで海外との貨物輸送が増えると予想される中、熊本空港に国際貨物の取り扱いに特化した施設が完成しました。
5月2日に開所したのは、国際航空貨物上屋(うわや)と呼ばれる建物です。

TSMCの熊本進出や国際線の拡充などで、熊本空港は今後、輸出入の増加が見込まれています。
それに対し、いま稼働している貨物ビルでは手狭になることから、国際貨物だけを扱う専用施設が新たに設けられました。
記者「完成した施設は駐機場のすぐそばにあります。着陸して、すぐに運び込めるというわけです」

動線が短くなるだけでなく、場所を国内貨物と分けることで、国際貨物に限って必要な検疫や手続きなどもスムーズになるということです。
熊本国際空港 山川秀明社長「半導体関係だけでなく熊本の農畜産物もアジアに送ることができる。これで熊本空港の機能が完成したと考えています」
新施設のポイント 「場所」に注目
新しい施設の場所は駐機場からすぐの場所で、人や物の出入りが厳重に管理される「制限区域」の中にあります。

「制限区域内にある」ということがポイントで、熊本空港で取り扱いが増えると予想される半導体は精密機器のため、ほんの少しの衝撃も命取りになります。
「移動距離は最短に」「人の手に触れる機会も最小限に」を鉄則とすれば、半導体産業の後押しにもなると言えそうです。