心臓移植を前提としない重症の心不全患者を対象に、植込型補助人工心臓で治療する「DT治療」の実施施設に、米子市の鳥取大学医学部附属病院が認定されました。
中国地方で初めての認定です。
植込型補助人工心臓は弱った心臓の代わりに全身に血液を送り出す装置です。
もともと心臓移植を前提とした心不全の患者のみに行う治療法でしたが、2021年、心臓移植を前提としない重症の心不全の患者にも対象が広がったのが「DT治療」です。
これまで中国地方ではDT治療ができる施設はありませんでしたが、4月、鳥取大学医学部附属病院が認定されたことにより、山陰地方の患者や家族の負担軽減が期待されます。
鳥取大学医学部 心臓血管外科学 吉川泰司 教授
「今まで心臓移植適応にならなかった患者様、特に高齢者の方に生命をつなぐという意味で新しい治療ができますので、それを山陰の地でできるということは非常に意味があると思います」
今後、鳥取大学医学部附属病院は心臓移植認定も目指すとしています。