島根県安来市で、毒キノコ「ツキヨタケ」を食べた5人が食中毒を発症していたことが分かりました。

島根県薬事衛生課によりますと26日、昼食にキノコを食べた7人のうち、10代~70代の男女5人が嘔吐、下痢、頭痛などの症状を訴えたということです。

安来市内の医療機関が松江保健所に連絡し、県の研究センターがキノコを鑑定したところ、7人が食べたのは毒キノコ「ツキヨタケ」であると判明。
保健所は5人について「ツキヨタケ」による食中毒と判断しました。
5人のうち入院した人はおらず、全員が回復しているということです。

キノコを食べた7人は安来市内の職場の同僚で、このうち1人が事業所の近くでヒラタケと間違えて「ツキヨタケ」を採取。すまし汁にして、みんなで食べたということです。


島根県によりますと「ツキヨタケ」はヒラタケ、ムキタケ、シイタケとよく似ていて、ブナ・カエデなどの枯れ木上に重なり合って発生。
食後30分~1時間程度で嘔吐・下痢などの消化器系の中毒症状が現れるということです。

島根県でツキヨタケによる食中毒が確認されたのは13年ぶりだということです。

県は、食べられるキノコと食べられないキノコを見分けるのは素人には難しいので、食用と判断できないキノコは絶対に食べないよう呼び掛けています。