在日アメリカ軍・横須賀基地の兵士による交通死亡事故が相次いでいて、市長が基地を訪れて、再発防止を直接、要請するなど異例の事態となっています。
横須賀市 上地克明 市長
「(米軍の)交通教育の効果について、疑問を持たざるを得なかった。『徹底している』と何回も聞いているが、『わかりました』では済まされない。3回も続いて」
きょう、在日アメリカ軍・横須賀基地への不信感を示したのは、神奈川県横須賀市の上地市長です。
横須賀市では去年9月から先月にかけて、在日アメリカ軍・横須賀基地の兵士による死亡事故などが3件、立て続けに起こっています。
先月27日には、市道を右折した兵士の車両と対向車線を直進したバイクが衝突し、男性(47)が死亡しました。車を運転していた32歳の曹長は警察には通報せず、軍の憲兵隊を呼んだとみられています。曹長は憲兵隊に連れられ基地に帰ったため、事情聴取をすることができませんでした。
横須賀市民
「正直、またかと思う。横須賀に住んでいて もう少しどうにかならないのかと。何十年も、いつもそうじゃないか」
「米軍相手の事故だと、どうしても立場が弱くなってしまう」
先月の死亡事故は、別の事故の遺族が再発防止を訴えていたさなか起きました。
翼さんの父
「悔しくて、悔しくて、しょうがない。翼の二の舞みたいな人がいなくなればと思っている」
去年9月、アメリカ兵による事故で亡くなった伊藤翼さん(当時22)。
取材でわかった事故当時の状況です。
国道を直進してきたアメリカ軍の兵士が運転する車両は、右折が禁止されている交差点を止まることなく右折。翼さんのバイクと衝突したあとも減速せずに走行し、十数メートル離れた場所に停車していました。
目撃者
「(米兵は)『やってしまった』というか、あっけにとられていた。通報はしていないと思う」
この事故で車を運転していた2等兵曹のヤノス・ジェイデン・エドウィン被告(22)も現場にやってきた憲兵隊が基地に連れて帰っていました。
ヤノス被告は、その後、在宅起訴され、今月7日に初公判が予定されています。
翼さんの父
「膝のところが結構ダメージあったから」
翼さんの母
「これが(翼さんの)お気に入りで、見るのが辛くて」
事故の際、翼さんが履いていたズボンには穴が開き、ヘルメットには傷が残っていました。
翼さんの母
「あまりにも相手が守られすぎている。本当に反省しているのか、一切わからなくて悔しい」
翼さんの父
「『過ぎたことだから忘れろ』と言われているんじゃないかと思う。また絶対に事故は起きる」
上地市長は今週月曜、横須賀基地を訪れ、司令官に直接、再発防止を申し入れました。
横須賀基地は、JNNの取材に対し「交通安全は横須賀基地にとって最優先事項だ。基地内外で日々の安全運転の徹底を図っている」と回答しています。
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