国の登録有形文化財の建物に柿渋(かきしぶ)を塗る作業が行われました。

上田市菅平にある筑波大学山岳科学センターの大明神寮。学生や教職員などが外壁に塗っているのは虫や腐敗を防ぐ効果があると言われる柿渋です。

1965年に野外教育に参加する学生の宿舎として建てられ、2018年に国の登録有形文化財に指定された建物を守っていこうと、毎年、自然由来の柿渋を使った手入れを続けてきました。

学生は:「菌などの力を使って得られた伝統的なものが活かされる場面に立ち合えて良かった」

技術専門職員 金井隆治さん:「自然関係の施設なので博物館的な機能をもたせたりできたらいいなと」

参加者は、およそ1時間半をかけて柿渋を塗り重ね、壁につやがでるまでに仕上げていました。