登山者の増加に伴い、ことし富山県内での山岳遭難件数は去年の同じ時期を上回っています。そうしたなか富山県警山岳警備隊がさらに気候の厳しくなる冬山シーズンに備え救助訓練を本格化しています。
「ロープ、ロープゆっくり降ろせ」
立山山麓のクライミングエリア・雑穀谷での救助訓練は富山県警山岳警備隊が毎年この時期に実施しているもので、ことしは隊員ら25人が参加。
訓練では崖の上で隊員と接触した遭難者を地上から7人の隊員がロープを引きゴンドラ式に遭難者を救出する、大掛かりな救助の方法を確かめました。
訓練にはことし4月に初の女性隊員に任命された田中明希子隊員も参加。
隊員:
「歩行ルートよーし。田中降りてこーい」
田中明希子 隊員:
「了解。田中行きまーす」
高さ20メートルの岩場で動けなくなった遭難者を背負って救助する手順を確認していました。
富山県内でことし発生した山岳遭難の数は10月25日の時点で107件の116人と、去年の同時期を上回っています。
このうち92人が40歳以上の中高年で、県警は標高の高い場所ではすでに雪が積もっていることから、気候状況を事前に確認し、無理のない登山計画を立てるよう呼びかけています。
富山県警山岳警備隊 飛弾晶夫 隊長:
「このあと日照時間も短くなって活動時間もなくなってくる。寒暖差も激しくなってきますので、充分に計画を立てて安全に防寒対策を徹底して自分に見合った登山を心がけていただきたい」
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