田植えが本格化するのを前に、盛岡、紫波、矢巾の3つの市と町の田んぼに農業用水を供給する「鹿妻穴堰」で、今シーズンの農作業の安全と豊作を願って安全祈願祭が行われました。

鹿妻穴堰は、今から400年以上前に整備され、現在も活用が続く農業用水路です。
1日は、雫石川から水を取って水路に流し込むための頭首工と呼ばれる施設がある盛岡市上太田で安全祈願祭が行われました。

こちらの農業用水路は、毎年5月1日から15日までの田んぼに水を入れる代かきの期間は取水量を増やしていて、最大で毎秒15トンもの水を取り込みます。
そしてこの水は、盛岡、紫波、矢巾のおよそ4500ヘクタールの田んぼに供給されます。
2024年は県内でも水不足が課題となったため、2025年はより計画的な農業用水の運用が進められるといいます。

(鹿妻穴堰土地改良区 髙橋隆理事長)
「今年は雪も山にはたくさんありますし、4月に入って結構雨も続いていることで農家が不安がらないような水の運用を図っていきたいと思います」
水が送られる3つの市と町の早いところでは大型連休の後半に田植えが始まる見込みです。