富山県内全域で給食や仕出しを展開する「ユニオン・ランチ」が4月25日までに富山地裁に自己破産を申請していたことがわかりました。

帝国データバンクによりますと「ユニオン・ランチ」は1980年7月に設立。
富山県内で主に仕出し弁当や給食などを展開し、2016年には年間売上高約7億9400万円を計上していました。
しかしコロナ禍で主力の弁当の販売量数が大幅に減少。
原材料費の高騰もあり、2020年8月期以降は債務超過に陥り、4月25日までに富山地方裁判所に自己破産を申請しました。
負債総額は約5億7900万円とみられます。
ユニオン・ランチは企業や福祉施設、保育園などに1日に約7500食を提供していて、影響は県内全域に及ぶとみられます。
月単位で利用していた富山市内の福祉施設は、4月30日夕方連絡があり、別の業者に急きょ変更したということです。
施設の担当者
「突然終了しますということでしたね。非常に驚いた。きょうからの分をどこからか調達しなければいけなくなったので本当に焦った」
また、富山市内の幼稚園でも今週中はご飯の提供は断念し、パンや精肉店の惣菜で昼食を用意する予定だということです。
破産申立代理人弁護士によりますと、ユニオン・ランチは4月30日付けで破産手続きを開始し、5月末で従業員約130人を解雇するということです。