SNS上に表示された副業をかたる広告から誘導された女性が、数日間に現金合わせて192万円をだまし取られる被害に遭いました。警察は、特殊詐欺事件とみて捜査しています。

警察によりますと、架空料金請求詐欺の被害に遭ったのは、愛媛県大洲市の事務員の30代女性です。

女性は4月20日、SNSを利用中に表示された副業をかたる広告をタップしたところ、別のSNSに誘導され、日本人女性を名乗る人物から、動画を視聴するだけで報酬が得られるといった内容の副業を紹介されました。

その上で、今度は副業専用のメッセージアプリに誘導され、女性は利用の開始に合わせて、指示された数千円を振り込みました。その後、動画を視聴したところ、実際に報酬が振り込まれたことから、女性はこの副業を信用。

23日に継続費用名目で合わせて12万円を、24日にはエラー解除名目で合わせて180万円を、日本人女性を名乗る人物の要求通りに振り込んだということですが、同じ日に、再び180万円の振り込みを要求されたことから、不審に思った女性が警察に相談し、詐欺被害が発覚しました。

警察は、特殊詐欺事件とみて捜査を進める方針で「インターネット上のやり取りだけでおカネを稼ぐことができるような話は詐欺の可能性が高い」として、注意を呼び掛けています。