愛媛県新居浜市に住む50代男性が、出会い系サイトの関係者を名乗る人物らから、およそ360万円をだまし取られる詐欺事件が発生しました。

警察によりますと、詐欺の被害に遭ったのは、新居浜市の団体職員の50代の男性です。

今年3月上旬、男性のSNSアカウントに、出会い系サイトからダイレクトメールが届き、記載されていたURLから誘導されたサイトの関係者とやりとりをしたところ「会員登録費用は5000円だが、6500円にして返金する」といった内容のメッセージが送られてきました。

これを信用した男性は、市内の金融機関ATMから金を振り込んだところ、実際に6500円が男性の口座に返金されたということです。

さらに、サイトを通じて知り合った女性から、今度は「会うためにはゴールド会員になる必要がある」「費用は3万円だが、3万9000円が返金される」といった内容のメッセージが送られてきて、その後、また実際に返金されました。

これらのやり取りを通じて相手を信用した男性は、続いて登録費用として求められた13万円を指定された口座に振りこみました。

ところがその後、サイトの関係者から「あなたのミスでセキュリティシステムに損害が生じた」「復旧費用として100万円が必要」「口座情報がロックされ、解除費用に200万円かかる」といった内容のメッセージが送られてきたことから、男性は合わせて7回にわたり、339万円を振り返みだまし取られたということです。

一連のやり取りで男性は、合わせて355万5000円を詐取される被害に遭ったとみられます。

不審に感じた男性が警察に相談したことで、被害が発覚しました。

警察は、SNSのダイレクトメッセージで知り合った相手から金をだまし取られる詐欺被害が増えているとして注意を呼びかけています。