“原因は66年前の水道管” 京都で国道“冠水”

水があふれた原因を市が発表しました。

京都市上下水道局 水道部企画担当部長
「漏水の発生原因ですが、配水管の老朽化によるもの。水道管は水圧がずっとかかっている状態なので、管がもろくなっていたので割れてしまった、破損してしまった」

これが、老朽化で破損した水道管。穴は直径30センチ以上になるそうです。市は、60年をメドに交換を進めていますが、これは66年前に設置されたもの。通行止めなどの影響を考えて、入れ替えが後回しになっていたということです。

現場近くでは、冠水以外にも被害が出ていました。

記者
「けさ(30日)、こちらの家では蛇口をひねったところ、濁った水が出たということです」

浴槽の底が見えないほどに汚れた水。およそ6500軒の家庭で水道水が濁るおそれがあったということです。

なぜ広い範囲に影響が出たのか。通常、水は「配水管」を通り、そこから「給水管」を通って家庭に届けられます。今回破損したのは直径30cmの「配水管」。おおもとが破損したため大量の水があふれ、家庭の水も濁ったとみられます。市は給水車6台を出すなどして対応しました。

住民
「朝起きた時にコーヒーのような水が出たので、自分のとこの下水がおかしくなったのかなと思って」
「洗濯回してたんですけど、家内が。水が完全ににごってきて、タオルとかまっ茶々になった」

市によりますと、濁り水の解消作業はすでに完了。穴が開いた道路の埋め戻し作業は30日中に終え、交通規制も解除する見込みだということです。