コメの高騰対策として3月から放出が始まった備蓄米。農林水産省は30日の入札で、対象の2023年産10万トンあまりのうち99.97%が落札されたと発表しました。こうした中、富山県内の一部小売店で備蓄米が並び始めています。

橋本星奈アナウンサー
「スーパーのお米コーナー、中央に多く積まれているのが備蓄米です」

富山県黒部市のPLANT黒部店。そのコメ売り場で、最も販売面積を占めていたのが備蓄米。複数の原料のコメがブレンドされたものです。
店では4月18日に県外から50袋を入荷しました。
PLANT黒部店 森本浩司副店長「お値段がやっぱり比較的お安いので、備蓄米をお求めになるお客さまが多くなっています」

農林水産省によりますと、全国のスーパーで4月20日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり4220円(税込み)と16週連続で値上がりしています。
この店に並んでいた県産米も、5キロ税込み4500円ほど。そんな中、備蓄米は約1000円安い3434円です。
最初に入荷した50袋は1週間ほどで売り切れ、4月25日に同じ量を再入荷。現在、残り40袋と売れ行きは好調です。
PLANT黒部店 森本浩司 副店長
「店としてはできるだけお安いお米を提供したい。現在、備蓄米メインでやらせてもらっています」
この店では5月初旬にも備蓄米5キロ50袋の入荷を見込んでいるということです。