67歳の男性が東京・墨田区の都立病院で生まれた直後に別の新生児と取り違えられ、東京地裁が都に対し「生みの親」を調査をするよう命じた裁判をめぐり、東京都は墨田区と協議を始めたと明らかにしました。
江蔵智さん(67)は1958年、墨田区にあった都立病院(現在は閉院)で生まれた直後、病院のミスで他の新生児と取り違えられ、都に対して生みの親を探すよう調査を求める訴えを起こしました。
東京地裁は4月21日、都側に調査を命じる判決を言い渡し、小池都知事は控訴しない方針を明らかにしています。
判決で東京地裁が都に命じた調査方法は、江蔵さんが生まれた1958年4月に作成された「戸籍受付帳」を墨田区から取得し、対象となる人やその両親の現在の住所を調べて戸別訪問などをすることとしています。
都はきょう(4月30日)、調査を行うにあたり、墨田区と協議を始めたと明らかにしました。都は墨田区に「戸籍受付帳」の開示を求めたということです。
墨田区は「裁判所の判決を重く受け止め、真摯に都の調査に協力していく」としています。
江蔵さんはJNNの取材に対し、「墨田区の『協力する』という言葉に大変勇気づけられた」と話しました。
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