家族みんなでホスピスへ 迎えてくれたのは大好きな”アンパンマン一色の部屋”
みちるちゃん家族が住む福岡県に去年12月、九州で初めてとなるこどもホスピス「よかよかのおうち」が開所しました。
ホスピスという言葉から終末期医療を思い浮かべがちですが、病気を抱えた子どもとその家族が「特別な時間を過ごすための」の場所です。
今年3月、家族みんなで利用できることになりました。

みちるちゃんの母 馬場あつみさん(36)
「久しぶりの遠出なので本当に楽しみです。お料理とかあんまり普段させてあげられないんですけど、それができるかなと思っているので。私たちも少し羽を伸ばせる時間があったら、全然違うだろうなって思います」
待ちに待ったこの日。
みちるちゃんを迎えてくれたのはスタッフお手製アンパンマンのSLです。

「ご案内します」「しゅっぱーつ」

みちるちゃんが案内してもらったのは、大好きなアンパンマン一色の部屋。
事前アンケートをもとにスタッフが作りました。
家にはないおもちゃと大きな部屋にみちるちゃんもワクワクが止まりません。

笑顔があふれる娘の様子に、父親の裕之さんも目を細めます。

みちるちゃんの父 馬場裕之さん(36)
「家の中にいてできることって限られますし、この子の病気の特徴がだんだん動けなくなってくるので、今できるうちに外の世界にできる限りつれて行ってあげていろんな景色だったり、そういう刺激を少しでも体験させてあげたいなって」