大分県由布市にある県立由布高校の野球部は去年、部員が1人になりながら黙々と活動を続けてきました。この春、部員が再びそろって公式戦に出られるようになり復活後初めての試合に挑みました。
両翼95メートルの専用球場を持つ由布高校野球部。部員9人のほとんどがこの春入部しました。キャプテンとしてまとめる2年生の池田康平さんは喜びをかみしめています。

(池田康平主将)「楽しいしかないですね、楽しい。先輩たちと会話ができて、ここが悪いよとか、ここが良いよとか、お互いが指摘できるのが良いと思っています」

去年夏の県大会のあと、部員不足を理由に2年生が退部。唯一の1年生だった池田さんは1人残り野球を続けました。
(池田康平主将)「ひとりで何ができるんだろうとか悩みましたね。周りから高校野球は、高校生活の中の一つの青春だよと言われたので、そこで続ける決心をしました」
コーチと2人きりで白球に向き合う日々。ひたむきに努力する息子を家族も球拾いを手伝うなど、陰ながら支えてきました。