北海道浜中町で回収されたラッコの死骸から、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたことがわかりました。
ラッコから鳥インフルの感染が確認されたのは国内初だということです。

北海道によりますと、国立研究開発法人水産研究・教育機構が北海道浜中町で回収したラッコ1頭の死骸から、28日、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたということです。

ラッコの鳥インフル感染確認(資料映像 2024年撮影 北海道浜中町)

 環境省がラッコの回収地点から、半径10キロの範囲を監視重点区域に指定するとともに、今後、釧路総合振興局が監視を強化するとしています。

ラッコの鳥インフル感染確認は国内初(資料映像 2024年撮影 北海道浜中町)

 環境省によりますと、国内で、ラッコに関して、高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されたのは初めてだということです。

今回確認されたラッコの感染経路はわかっていませんが、海鳥と生息地が一部重なっていることが影響しているとみられています。

海鳥と生息地が一部重なっていることが影響か(資料映像 2024年撮影 北海道浜中町)

 北海道によりますと、2024年秋からの高病原性鳥インフル感染確認は101件となっていて、今シーズンは北海道東側の海鳥の感染が多いということです。

北海道では、死んでいたり、衰弱していたりする野生動物を見つけても素手で触らない、万が一触った場合は手洗いするよう、注意を呼びかけています。

今月25日には、北海道根室市で海岸に打ち上げられた2頭のゼニガタアザラシが、高病原性鳥インフルエンザに感染していたことがわかりました。アザラシ類への感染が確認されたのは国内で初めてです。

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