長野県の北部・飯山市にある桜の名所・飯山城址公園。園内にはソメイヨシノなどおよそ350本の桜の木が植えられていて、毎年4月下旬には満開の桜と菜の花の競演を楽しむことができます。

飯山城址公園の桜(2024年撮影)

飯山市まちづくり課・浦野昭彦課長:「樹齢が約60年から70年以上経っていて、適正な管理を行っているが、老木が目立っている」

ソメイヨシノは、一般的に樹齢が40年を超えると衰え始めると言われていますが、この公園に植えられたのは、多くが明治から大正時代。

公園を管理する飯山市では、今年度からすべての桜の写真や樹齢、管理方法などをまとめた台帳作りに着手し、一本一本に合った対策に取り組んでいきます。

こうした桜の高齢化は、全国各地で課題となっています。

解決の助けにとキリンビールが今年から始めたのが、「桜AIカメラ」です。日本の風物詩を守る取り組みにビールの「晴れ風」の売り上げの一部を活用する、「晴れ風ACTION」の一環で、企画されました。

「桜AIカメラ」は、スマートフォンの専用のサイトで利用できます。

中澤佳子アナウンサー:「元気度を測ってみます」

サイトでカメラを起動させ、桜の木を撮影。場所を入力して送信すると、木の状態をAIが判定します。

中澤アナウンサー:「今判定が出ましたこの木は今の状態『少し気がかり』と出ていますね」

幹を撮影して送ると、樹齢も推定してくれます。

中澤アナウンサー:「樹齢は推定で50年ということで、わかるんですね」

写真のほか、木の健康状態や樹齢のデータは自治体に送られ、桜の管理や保全に活用されます。

飯山市まちづくり課・浦野昭彦課長:「樹齢や健康状態がわかり、皆さんに撮っていただいた写真が飯山市の樹勢回復に大変役立つと思う」

今年は去年の2倍にあたる94の自治体に売り上げの一部が贈られる「晴れ風ACTION」。最新技術も駆使しながら、「日本の春」を守るための取り組みが進められています。