2021年度には8300億円を突破し、年々、注目が高まっている「ふるさと納税」。しかし、その「ふるさと納税」にも「値上げの波」による“異変” が起きているといいます。一体、何が起きているのでしょうか?
■返礼品は日用品が人気 ティッシュは前年の約2倍 トイレットペーパーは約3倍

南波雅俊キャスター:
毎年利用者が増えている「ふるさと納税」ですが最近の値上げによって選ばれる返礼品に変化が起きているそうです。ふるさと納税ができる17のサイトを比較してどんな返礼品が人気でお得なのかを発信している「ふるさと納税ガイド」の飛田啓介編集長によりますと日用品は2022年9月のティッシュ全般における検索が前年同月比で2倍増、トイレットペーパーも3倍近くに増えているそうです。実際に利用した方からは「男一人暮らしはふるさと納税で1年分賄えます。ありがとう!」というような声もありました。

南波キャスター:
他にも日用品ですと花王の工場があるということで和歌山県和歌山市の返礼品の洗濯用洗剤やライオンの工場がある千葉県市原市の食器用洗剤が人気があります。

南波キャスター:
静岡県富士宮市の人気の返礼品を調べてみたところトップがトイレットペーパー、2位もトイレットペーパー、3位もトイレットペーパー。その他にもティッシュペーパーなども人気です。富士宮市といえばB級グルメの富士宮焼きそばやお野菜なども有名ですが、それをおさえて2022年は日用品が上位に来ているそうなんです。担当者の方よりますと「以前から人気がありましたが、今年はさらに多くの寄付をいただいています」とお話してくれました。
■実質2000円で1年分のトイレットペーパーを賄えられる可能性も

南波キャスター:
富士宮市の人気ナンバーワンのトイレットペーパーに寄付した場合をシミュレーションしてみましょう。世帯年収400万円だと全額控除される「ふるさと納税額」は年間3万3000円で、1万5000円以上寄付すると8ロール×8パック=64ロール。上限額まで寄付すると8ロール×16パック=128ロール。自己負担分実質2000円で1年間分くらい賄えそうです。