四万十川の清流を守るため、水田などから流れ込む濁った水の量を減らす実証実験が四万十町で行われました。

高知県によりますと四万十川には水田から土で濁った水が流れ込んでいて、近年の雨の少なさも影響して河川に多くの土が溜まり、水質の汚染などの影響がではじめているとのことです。

28日は水の濁りを軽減する効果がある土壌改良材・石こうを水田に撒いて、ハローと呼ばれる機械でかきまぜ、水の濁りがどれだけ軽減したかを測定しました。

県は今後、実験を行った水田と、行っていない水田から24時間毎に3日間分の水を採取・比較し、結果を公表する予定です。

(四万十町生産者 掛水誠幸さん)
「(四万十川は)40年前と比べると、汚れてきたのかなと思われますが。できるだけ今後皆さんの協力も含め、四万十川がきれいになればいいかなと思っています」

この方法は愛媛県では既に実証済みで、この技術を使った水田で育てたコメを、“自然環境米”として販売しています。一方で、石こうをまく機械が45キログラムほどと重いことや、費用が生産者の自己負担になることなど、課題も残っているということです。