“鉢で栽培”の意外なメリット 活用の動きも

豪雪地帯・新潟で作るレモンとは?新潟でのレモン生産の第一人者・石黒正良さんを訪ねました。
石黒正良さん
「このハウスで今のところ(レモンが)110本入っています。土に植わってるものもありますけど、基本的には鉢で」
レモンといえば露地栽培が一般的ですが、ビニールハウスへの出し入れを考え、鉢植えで栽培することを選択。ただ、これが意外なメリットに。

石黒さんは自身のハウスで地面に植えての栽培と鉢植えでの栽培を行ったところ、約1000個のレモンを収穫できたのですが、そのうち800個が鉢植えで栽培したもの。地面に植えるより、はるかに収穫できる個数が多いことがわかったのです。
石黒正良さん
「ある程度こういうふうに狭いところでレモンを作ることによって、子孫を残そうとして実をつけるわけですよ」
3年前、石黒さんが始めたレモン栽培。今では40件ほどの農家に広がっています。

少しずつ活用する動きも。新潟市内のベーカリー「MOUNT TEN BREAD」では、このレモンを使った新メニューを開発。
MOUNT TEN BREAD 商品開発 中田翔貴さん
「海外産のレモンとかは、爽やかな香りが少し弱かったりするが、フレッシュな香りはすごく強く感じました」

はちみつ漬けにした新潟県産レモンが主役です。
MOUNT TEN BREAD 商品開発 中田翔貴さん
「甘くなりすぎない、はちみつ漬けにしても。すごく酸味が残ったまま漬けあがるので、そこが魅力的だなと」
コメどころ新潟で生まれた「すかっとレモン」、本格出荷は2025年の冬を目指しています。
コメ農家の木龍さんは…

コメ農家 木龍拓也さん
「コシヒカリとかは有名ですけど、それに並ぶような雪国レモンというところを期待してます。(名産に)なると思います」