愛媛県は、過去に発行した「障害者手帳」について、合わせて271件で公共交通機関の運賃割り引きなどに関する部分の表記に、誤りがあったと発表しました。

(県担当者)
「関係者の皆様に、多大なご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます、誠に申し訳ございませんでした」

県によりますと、表記の誤りが発覚したのは、知的障がいのある人に対して発行される「療養手帳」と、「身体障害者手帳」で、鉄道など公共交通機関を利用する際に受けることのできる運賃割り引き制度に関係する部分です。

具体的には、271件の手帳で、本人とその介助者の運賃が半額となる「第一種」と、本人のみが半額となる「第二種」の区分が入れ替わっていたり、運賃の割り引き制度が受けられない状態になっていたということです。

先月中ごろ、担当の職員が手帳の登録データを整理した際に表記の誤りに気付いたということです。

現時点で、最も古いものでは1950年に発行された手帳に表記の誤りが確認されています。

県は今後、誤りの発覚した手帳を所持する人に対し、状況を説明した上で訂正の手続きを進める方針です。

一方で、運賃の割り引きを受けることができなかったケースへの対応は未定としています。