北陸電力の2024年3月期の決算発表が行われ2年ぶりの増収減益となった一方、売上高・純利益ともに過去最高となりました。

北陸電力の2024年3月期の決算は燃料調整費の減収などで、去年より165億円下回る913億円となった一方、ことし2月の寒波に伴う暖房需要などから販売電力量が増加。

売上高は去年より500億円多い8582億円と過去最高となりました。

また純利益も651億円と過去最高となっています。

一方2025年度の業績について、今回増加した販売電力量の反動減などを考慮し減収減益になる見込みだということです。

北陸電力 松田光司 社長
「一定の利益を上げて、能登の震災もあったが、(中期経営)計画を変えることなく進めていけるというのは一定の成果。ただこれで安どして『よかった』ではなく、これから先を考えるとまだまだ厳しい状況。まだまだ気を引き締めながら経営改革あるいは事業領域の拡大にまい進していく覚悟」

そのほか、能登半島地震や能登豪雨に伴う電柱の修繕費などが合計650億円に上ることが示されました。

北陸電力は中期経営計画に基づく今年度のアクションプランとして、災害対応力の強化や脱炭素化の土台固めなどを進めていくとしています。